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最新の活動報告
県立高校で49回目の授業開催!2024年横浜国際高等学校での訪問授業振り返り
記事の概要
2024年7月30日と31日の2日間、神奈川県立横浜国際高等学校にて一般社団法人やりたいこと支援サークル主催での訪問授業が催されました!
今回はメンターのもりくらげさんが0からのFPSゲーム制作をUnityで取り組む演習を催し、プログラミングと物作りの実践知を学べる授業を約10時間実施した次第です。このページでは、私たちの団体の活動報告の一環として、2日間の授業開催の様子や雰囲気を当日の写真を交えながらご紹介いたします。特に学校での授業開催に関心がある方や、教員の方にとっては、何らかの参考になるかもしれません。
*補足:訪問授業とは?
訪問授業とは、教育機関との連携の元、様々な領域のエキスパート達が訪問先の学校の生徒に向けて、自分なりの生き方探しと視野広げを支援するような授業を行うという活動です。これまで幾つかの学校で授業を開いてきましたが、今回の授業は、やりたいこと支援サークルの活動の中で49回目となる授業でした。
講師メンター紹介
先ずは今回の授業を担当する事になったもりくらげさんについて、こちらで紹介いたします。
もりくらげとは…
通りすがりの大学生であり、現役のゲーム制作エンジニアです。 2019年には未踏ジュニアスーパークリエータ認定を受けていたこともあって、技術力については強い矜持を持つ方です。
Twitterアカウント:https://x.com/mori_jellyfish
当日の様子
総評としては、見学されていたPTAの方にとってすら学びがあったと言ってもらえる、現実のプログラミングの世界を写実的に伝えられた授業となりました。 1日目と2日目に分けて概要を以下にまとめます。
1日目
1日目は、基礎的なUnityの技術指導と演習を中心に進めました。具体的には、オブジェクトを作るところからC#でコードを書き、三角関数などを活用して自然な視点操作と前後左右の移動を可能にするところまで指導しました。さらに授業の作業時間の合間や休憩時間も決して手を抜かず、もりくらげさんが自身のキャリアを踏まえた豊富でユーモアあふれる雑談を披露し、実際はひたすら地道にデバッグする大変さがあるコーディングに対する生徒の方々の集中力を維持してくれました。授業時間最後の1時間は自由演習の時間をとり、論理的思考力だけでなく創造的思考力も育めるよう授業を設計した次第です。
嬉しい誤算として、授業には去年のサマープログラム(けんちょんさんとuchanさん主催です)を受けていた方もいて、その方が1年経った今でもプログラミングを楽しみながら学んでいたことが知れたのは、我々の活動にも意味があったことが知れたため喜ばしかったです。またそういった熟練者の方による生徒同士の教え合いも生まれており、私たちのサポートも相まって誰も取り残さない初学者向け演習の実現に成功しました!
2日目
2日目は、これまで学んだ技術を活かし創造的な制作を中心に支援する1日となりました。最初の1時間半でこちらが用意したUnityの演習範囲は終了し、その後2時間半は自由制作の時間とした次第です。最後1時間では生徒の方々の成果発表会と、もりくらげさんによる人生経験を踏まえたトークを実施しました。
成果発表会では、私たちの予想以上にゲームを作りこまれた生徒の方だけでなく、上手くいかないながらも最後までモノづくりにチャレンジした生徒の方にも拍手を送りました。全ての方がエラーなしでUnityを動かせるまでに成長し、また生徒の方同士での質問も生じたのは、主体性と論理的思考力の成長のあかしだったと言えるでしょう。更に、授業において生徒ごとに制作物の特色が出てきていて、文化あるものづくりが生まれようとしていた点も、創造性の発露として評価したいところです。
総評・改善点
以上のようにして、2日間の授業は終了しました。授業後満足度1~5で表せるアンケートを取ったところ、平均満足度4.7を記録したため、総じて生徒の方々にとって、学びの多い有意義な授業になったと思われます。昨年の横浜国際高等学校での授業とは違って、1日目と2日目の参加者が安定したのも評価点です。
開催にご尽力して下さった横浜国際高等学校の教員の方々、そして 今回100枚以上のスライドを用意して授業設計や授業準備、そして授業の実施全てに最善を尽くしてくださったもりくらげさんには、心より感謝いたします。